『猫茶町』という、ズルいネーミング。
- 4月16日
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木柵の銘茶を、最高級の西洋菓子へと昇華させた、台湾茶スイーツ界のトップランナー、猫茶町。
台北市郊外の「木柵(ムサ)」地区は、台湾でも有数のお茶(特に鉄観音茶)の名産地です。「猫茶町(TDH)」はこの地元・木柵で生まれ育ったオーナーシェフの高憲鴻氏が、故郷の茶文化を広めるために創設したブランド。地元の人々にとって「木柵のお土産といえば猫茶町」と言われるほど、地域で愛されるお店です。
猫茶町は、2008年にスタートしました。
台北市文山区保儀路に最初の店舗を構えて以来、お茶の個性を最大限に引き出した「鉄観音ソフトクリーム」や「鉄観音パイナップルケーキ」などが話題となり、現在では木柵エリアを代表する名店として、台湾国内外のスイーツファンに知られる存在となっています。創業以来一貫して「地元の茶葉と安心できる食材」を使い続ける姿勢が、多くのファンに支持される理由の一つです。
「東洋の茶×西洋のスイーツ」の先駆者
かつてはお茶と洋菓子を組み合わせる発想が少なかった台湾で、いち早くその融合に取り組んだパイオニアです。伝統的な茶の作法に縛られず、フランス産の発酵バターや日本の高級小麦粉といった厳選素材を用い、西洋の製菓技術で「お茶の新しい楽しみ方」を提案したことで、若い世代やグルメな層からも特別な支持を集めています。
素材への誠実さと「安心」の追求
自社で茶畑を持つ農家と直接提携し、厳選された安心な茶葉のみを使用しています。香料・着色料・保存料を一切使わない「三無」のこだわりは、食の安全性に敏感な現在の台湾市場において、非常に高い信頼を得ています。
『猫茶町』というズルいネーミング
「猫茶町」という名前には、創業者である高シェフの故郷への深い愛が込められています。その舞台は、台北市郊外にあるお茶の名産地「木柵(ムサ)」。そして、その木柵の中でも特に有名な茶園が広がる山あいの地が、「猫空(マオコン)」と呼ばれています。

「猫空」というユニークな地名は、川床にある岩が長年の浸食で猫の爪跡のような穴(ポットホール)になった「猫の穴(リョウコン)」という言葉に由来すると言われています。「猫空のお茶を、町中(木柵の街)へ、そして世界へ」。そんな願いを込めて、この素敵な名前が誕生しました。
【猫茶町】鐵旺酥(鉄観音パイナップルケーキ):贅沢な「足し算」の秘密
猫茶町の看板商品「鐵旺酥(ティエ・ワン・スー)」。 パイナップルケーキらしからぬ、シックな色合いには、お茶の専門店ならではの「驚き」と「こだわり」が隠されていました。

1. 「木柵鉄観音」の深い余韻
猫茶町の鐵旺酥は、「お茶愛に溢れているけど、過剰にお茶を持ち上げない」という印象です。DI DI SHANGの鐵觀音茶心酥が茶の香りが前面に出した「食べるお茶」、お茶からお菓子を創り上げたかのようなアプローチに対して、猫茶町は創りたいお菓子のために世界中から集めた良質な食材の一部としてのお茶という味わいです。鼻を近づけると甘いバターとパイナップルの香りが先に立ち、伝統的なパイナップルケーキ然としています。
生地には猫茶町の故郷・台北木柵(ムサ)の「猫空(マオコン)」で育まれた鉄観音を贅沢に粉末化し、練り込んでいます。その人工香料を一切使わない、焙煎茶の香ばしさは、食べ進めた後、パイナップル餡・クランベリー・クルミの味とともに、ほろほろとほどける生地の中から立ち上がります。
2. 食感が楽しいクランベリーとクルミのアクセント
一般的なパイナップルケーキは「餡と生地」というシンプルな構成ですが、鐵旺酥の原材料には「蔓越苺乾(クランベリー)」と「核桃(クルミ)」が含まれます。クランベリーは、パイナップルの甘みに、鮮やかな酸味の輪郭をプラス。クルミはしっとりした生地の中で、カリッとした香ばしい食感のアクセントを与えてくれます。この「フルーティーな酸味」と「ナッツのコク」が、重厚な鉄観音の風味と重なり、複雑で多層的な味わいを生み出しています。
3. フランス産発酵バターと日本産高級小麦が繋ぐ、お茶とパイナップル
生地には フランス産の厳選された発酵バターを使用しています。バターの濃厚なコクがありながらも、発酵特有の爽やかな後味が、お茶の渋みとパイナップル餡を絶妙に調和させています。小麦は日清製粉が製造する最高級の菓子用薄力粉「バイオレット(紫羅蘭)」が使用されています。バイオレットは粒子のきめが非常に細かく、熱を通したときにふんわりと軽い食感に仕上がるのが最大の特徴です。パイナップルケーキの生地に使用すると、口の中でホロホロとほどけるような、繊細な食感を生み出します。 精製度が非常に高いため、小麦特有の「粉っぽさ」や雑味がほとんどありません。これが、猫茶町にとって最も重要な「お茶の繊細な香り」を邪魔しないという大きなメリットに繋がっています。

【猫茶町】包種茶バタークッキー :蘭の花のような香りが抜ける、軽やかな「新緑」の焼き菓子
鉄観音スイーツで名を馳せる猫茶町。でも、お茶を愛する食通たちが密かに、そして熱狂的に支持するのが、この「包種茶(ほうしゅちゃ)バタークッキー」です。重厚な焙煎香の鉄観音とは対照的な、軽やかで華やかな「台湾茶のもう一つの顔」を、贅沢なバタークッキーとして楽しめる一品です。
1. 希少な「文山包種茶」を纏う贅沢
このクッキーの主役は、台北の北東部・坪林(ピンリン)などで栽培される「文山包種茶」です。 台湾茶の中でも発酵度が低く、緑茶に近いフレッシュさを持ちながら、「蘭の花」に例えられる優雅な香りを持つのが特徴です。猫茶町は、この繊細な香りを壊さないよう、微細な粉末にして生地と餡にたっぷりと練り込まれています。鐵旺酥の鉄観音茶は主役をパイナップルとバター生地に譲る印象でしたが、こちらは生地で包種茶の香りを楽しむところからスタートします。生地を口にすると茶の香りが抜け、餡にたどり着くとしっかりとした甘さと茶の味があなたを迎えてくれます。
2. フランス産発酵バターとの「香りの共演」
使用されているのは、猫茶町のこだわりであるフランス・エル&ヴィール(Elle & Vire)社の発酵バター。 一般的なバターよりもミルクのコクが強く、かすかな酸味を持つこのバターが、包種茶の爽やかな苦みと出会うことで、驚くほど上品な甘みが生まれます。口に入れた瞬間にバターが溶け出し、後からお茶の青々とした清涼感が追いかけてくる—この「時間差で届く香り」は、猫茶町ならではの技術です。
3. ホロホロと崩れる、日本産薄力粉の魔法
生地の土台を支えるのは、日本の最高級粉「バイオレット」。 極限まで粒子を細かくしたこの粉を使うことで、重たくなりがちなバタークッキーに、ホロホロと儚く崩れるような食感を与えています。この軽やかさがあるからこそ、包種茶の繊細な花の香りが、口の中でより鮮明に際立っています。

【猫茶町】台湾茶ヌガー : 煮詰めたミルクとお茶が溶け合う、芳醇な大人のソフトキャンディ
台湾土産の定番といえば「ヌガー(牛軋糖)」。でも、猫茶町が手掛けるヌガーは、これまでの常識を覆すほど「お茶」が主役です。もちろん白いヌガーにお茶の香りを付けただけのものではありません。封を開けた瞬間に広がる茶香と、厳選されたナッツの香ばしさ。「お茶そのものを食べている」と実感させる食べ終わるまで続く濃厚なお茶体験があなたに訪れます。
1. お茶が濃い:専門店の「本気の」濃厚さ
猫茶町のヌガーを一目見て驚くのは、その深い色合いです。 木柵産の鉄観音茶を中心に、厳選された台湾茶葉を微粉末にして、ミルクベースの生地に極限まで練り込んでいます。人工香料を一切使わず、茶葉本来の持つ「ほろ苦さ」と「焙煎の甘み」を引き出しているため、甘すぎず、後味は驚くほどスッキリ。甘いものが苦手な方でも、ついつい手が伸びてしまう美味しさです。
2. フランス産発酵バターが叶える、魔法の口どけ
ヌガーの命ともいえるのが、その「食感」と「ミルク感」です。 猫茶町では、ヌガーの生まれた地、フランス産エル&ヴィール社の発酵バターを使用。低温でじっくりと煮詰められたミルクと発酵バターが組み合わさることで、歯に付きにくく、口の体温でゆっくりととろけていく、絶妙な柔らかさが生まれます。不揃いな形状は加硫材を使って成型していない証拠です。
3. 贅沢な「大粒アーモンド」の食感アクセント
濃厚な茶香ヌガーの中に隠されているのは、カリッと香ばしくローストされた最高級アーモンド。 お茶の深み、ミルクの甘み、そしてナッツの香ばしさ。この3つが口の中で一体となったとき、最高のリラックスタイムが訪れます。保存料無添加のため、ナッツの風味も酸化せず、フレッシュなまま楽しめます。





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