top of page
All Posts


私たちが見るのはいつでも横顔:台湾菓子に秘められた歴史と哲学
旅の目的地としての台湾を語る際、美食は欠かせない要素です。しかし、私たちが探求するのは、単なるB級グルメや夜市のにぎわいではありません。それは、風土と歴史が織りなす芸術作品としての「スィーツ」です。台湾の菓子には受け継がれてきた文化、そして新しい時代を切り拓く職人たちの情熱が凝縮されています。この甘美な旅は、知的好奇心と感性を同時に満たす、豊かな時間へと誘います。 歴史のミルフィーユ:菓子に刻まれた台湾のアイデンティティ 台湾の菓子を紐解くことは、その歴史を味わうことに他なりません。そのルーツは、三つの時代が重なり合う、まるでミルフィーユのような層をなしています。 1. 清朝時代:漢民族がもたらした「縁起」の哲学 台湾の菓子文化の最も古い層は、清朝時代に中国大陸から渡来した漢民族が持ち込んだ「糕餅(ガオピン)」文化にあります 。この時代の菓子は、単なるデザートではなく、冠婚葬祭や宗教的な儀式に不可欠なものでした。菓子は「縁起」と「吉祥」を象徴する媒介であり、その形や名前に人々の願いが込められています。 例えば、結婚の際に配られる「喜餅(シービン)
2025年9月8日読了時間: 6分
bottom of page

